診療科・部門
スタッフ数は脳神経内科として中河内医療圏最大の9名です。
日本神経学会教育施設、日本内科学会認定教育病院、日本脳卒中学会認定研修教育病院で、日本神経学会専門医4名、日本内科学会総合内科専門医1名、日本内科学会認定医5名、日本頭痛学会専門医1名、日本認知症学会専門医1名が在籍しています。
院長の中と部長の隅が神経・筋病理に携わっているため、生検や剖検などによる専門的な病理診断も可能です。
対象疾患は中枢神経・末梢神経から筋に至る経路の病気で非常に多岐にわたり、具体的には脳血管障害、変性疾患(パーキンソン病、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症、認知症性疾患等)、感染性疾患(髄膜炎・脳炎、脊髄炎等)、脱髄性疾患(視神経脊髄炎、多発性硬化症等)、末梢神経疾患(ギラン・バレー症候群、慢性炎症性脱髄性多発神経炎等)、筋疾患(筋ジストロフィー、多発性筋炎等)、機能的疾患(頭痛、てんかん)が挙げられます。
神経変性疾患に対しては、長期にわたる診療・ケアの中心的役割を担い、神経救急疾患(脳卒中、髄膜脳炎等)については、急性期治療の後、回復期には他施設との連携を図ることにより在宅療養へのスムーズな移行を推進しています。
当院では脳神経内科にて、月曜午前と木曜午前に頭痛外来(予約制)を実施しています。
特に片頭痛では、数年前とは劇的に治療法が変わり、日常生活への支障度の高い頭痛をなくすことを目標として、CGRP関連薬剤などの予防治療を積極的に検討します。薬剤の使用過多による薬物乱用頭痛を合併した状況では、適切な治療介入が必要です。きちんと専門医に診断してほしい、または今までの治療薬に満足されていないなど、診察をご希望される場合は、かかりつけ医にご相談の上で紹介していただくことをお勧めします。
認知症にならない、あるいは軽症のまま自分らしく過ごせるよう、“もの忘れ外来”で検査や治療方針を検討します。認知症の半数強をしめるアルツハイマー病では、脳内へのアミロイドベータ蓄積が原因の一つと考えられており、その脳内蓄積を抑制する抗体医薬の治療が始まりました。治療対象は“前段階あるいは軽症の”アルツハイマー病患者さんです。2週間に1回の点滴、定期的なMRI撮影が必要など、内服治療ほど手軽ではありませんが、病気の原因に対処する新しい治療です。もの忘れが気になるかたは、かかりつけの先生へ相談の上で、当センター“もの忘れ外来”や“MCI・レカネマブ外来”へ紹介してもらってください。具体的な“MCI・レカネマブ外来”の対象患者さんについては以下をご参照ください。
かかりつけ医療機関より当院の地域医療連携室へ診察予約を依頼するFAXをお送りください。
すでに撮影済の頭部MRI(1年以内)があれば診察当日にご持参いただき、未撮影の場合は診察前に当センターにて頭部MRIの予約も一緒に取らせていただきます
すみ ひさえ
なか たかし
なかの ともひと
しらいし なおゆき
はまもと あきこ
たけなか のゆり
しょう すいん
まつだ ゆかり
みやうち まさき
しんとう ゆうか
うえはら ゆりか
きたよし ふみか
診察室 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
---|---|---|---|---|---|
4 |
隅 寿恵
(認知症外来含む) |
白石 直之
|
中野 智仁
|
||
10 |
AM:頭痛外来
(5週除く) PM:白石 直之 |
中 隆
|
隅 寿恵
|
AM:頭痛外来
(1・3週は初診) |
|
11 |
AM:竹中 乃由利
蒋 詩桜 |
AM:木村 康義
PM:石川 PM:三木
PM:八木
|
|||
12 |
中野 智仁
|
||||
13 |
MCI・レカネマブ外来
|
||||
14 |
AM:濱本 曉子
(認知症外来含む) |
入院患者数 | 893 | |
---|---|---|
うち、脳血管障害 | 脳梗塞 | 134 |
脳出血 | 27 | |
TIA | 4 | |
神経変性疾患 | PD | 88 |
MSA | 8 | |
CBS/PSP | 34 | |
SCD | 2 | |
MND | 26 | |
DLB/FTD/AD | 9 | |
神経炎症性疾患 | 脳炎/脊髄炎 | 8 |
MS/NMO | 13 | |
髄膜炎 | 19 | |
末梢神経 | 19 | |
機能的疾患 | てんかん | 51 |
BPPV | 6 | |
その他 | プリオン病 | 0 |
脳症NPH/脊髄症 | 19 | |
末梢神経 | 13 | |
筋/重症筋無力症 | 26 | |
脊椎疾患 | 5 |
生活習慣病に関連した脳血管障害だけでなく、てんかんやパーキンソン病は加齢に伴って増加し、高齢者100人に1人と身近な疾患です。一方、神経症状は多彩で、徐々に進行する場合には患者さんや家族が気づくのが遅れたり、片頭痛のように頭痛に気づいても市販の鎮痛薬を頻回に内服し薬物乱用頭痛になったりすることがあります。
正確に診断し治療することで日常生活の改善が期待できる疾患が年々増えていますので、どうぞお気軽にご紹介ください。脳血管障害の神経救急に対しては脳神経外科と協力して、24時間体制で救急隊からの依頼を受けています。難病患者さんが安心して地域で在宅療養できるよう、かかりつけ医と直接話し合う等の地域連携を積極的に行っています。認知症、頭痛、ボトックスの専門外来がありますので、どうぞご利用下さい。