スペシャリスト・ジェネラリスト紹介

Certified Nurse

専門看護師

専門看護師制度は、複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族及び集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供するための、特定の専門看護分野の知識・技術を深めた専門看護師が社会の中で、保健医療福祉の発展に貢献し併せて看護学の向上をはかることを目的として活動します。
【役割】専門看護師は、専門看護分野において以下の6つの役割を果たします。

  1. 個人、家族及び集団に対して卓越した看護を実践する。(実践)
  2. 看護者を含むケア提供者に対しコンサルテーションを行う。(相談)
  3. 必要なケアが円滑に行われるために、保険医療福祉に携わる人々の間のコミュニケーションを行う。(調整)
  4. 個人、家族及び集団の権利を守るために、倫理的な問題や葛藤の解決を図る。(倫理調整)
  5. 看護者に対しケアを向上させるため教育的役割を果たす。(教育)
  6. 専門知識及び技術の向上並びに開発を図るために実践の場における研究活動を行う。(研究)

認定看護師

特定の看護分野における熟練した看護技術及び知識を用いて、あらゆる場で看護を必要とする対象に、水準の高い看護実践のできる認定看護師が社会に中で、看護ケアの広がりと質の向上を図ることを目的として活動します。
【役割】認定看護師は特定の看護分野において、以下の3つの役割を果たします。

  1. 個人、家族及び集団に対して、熟練した看護技術を用いて水準の高い看護を実践する。(実践)
  2. 看護実践を通して看護職に対し指導を行う。(指導)
  3. 看護職に対してコンサルテーションを行う。(相談)

認定看護師紹介

がん化学療法・がん薬物療法看護認定看護師は、抗がん剤の安全な取り扱いと適切な投与管理を行い、副作用症状をアセスメントしセルフケア支援を行う役割があります。
抗がん剤や支持療法の目覚ましい進歩とともに、抗がん剤治療は長期にわたって継続できるようになりました。また、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬など新しい治療の薬剤の登場により、様々な副作用のコントロールが必要となっています。私たちは化学療法を受ける患者さんやご家族の方が、安心して治療を継続できるように、そしてその人らしく過ごせるように、医師や看護師、薬剤師、栄養士、医療ソーシャルワーカーと力を合わせてチーム医療に取り組んでいます。

がん化学療法看護 中谷 恭子・高辻 都子

がん薬物療法看護 田村 雅子

緩和ケア認定看護師は、重い病を抱える患者とその家族の体や心のつらさを和らげ、病と共にその人らしく生きることができるように援助する役割があります。 患者さんとその家族の苦痛は身体的なものだけでなく、心理社会的なものも絡み合い、その全人的な苦痛を緩和するケアや家族ケア、意思決定支援と看護師の相談の対応や勉強会などを行っています。緩和ケアチームは多職種で構成され、院内で横断的に活動し院内の緩和ケアの普及と共にがんと診断されたときから緩和ケアが提供できるように取り組んでいます。 緩和ケア病棟では、患者さんとその家族が、その人らしく安心して過ごせるようなケアが受けられるように活動しています。

緩和ケア 大西 真理・宮村 政美・赤岡 麻美

がん性疼痛看護認定看護師は、がん患者さんとそのご家族が抱える痛みや苦しみを和らげ、病気があってもその人らしく生きることを支えるという役割があります。 週に1回がん看護外来で、がん患者の意思決定支援をおこなったり、病棟や外来をラウンドして相談に対応したりしています。また、倫理的な問題やACP支援にも対応し、カンファレンスなどをおこなっています。身体の痛みだけでなく、気持ちのつらさや生活に関わる心配事などを全人的に理解し、その方が歩んでこられた人生や価値観を大事にすることを心がけています。がん治療中の方や終末期にある方、それを支えるご家族、また地域の医療従事者のためにできることを一緒に考えます。

がん性疼痛看護 篠原 智栄

感染管理認定看護師は、患者様やご家族、医療従事者の感染予防と管理を専門とする看護師です。当院では、最新の知見を取り入れ、医療関連感染の防止、感染症の早期発見、効果的な治療の実施を目指しています。具体的には感染症対策の教育やトレーニングの実施、感染症発生時の迅速な対応など、多岐にわたる業務を行っています。また、地域の医療機関や保健所とも連携し、地域全体の感染予防活動を実施しています。患者様やそのご家族への感染予防の指導も行い、安全かつ安心な療養環境の提供に努めています。

感染管理 岸田 悦子・田上 悠子・西垣 美菜子

クリティカルケア看護は病院内のみならず、病院前や地域社会、災害現場などたくさんの場面で実践されるものです。対象は小児から高齢者、妊産婦まであらゆる発達段階の患者・家族・関係者となり、質の高い救命技術を提供する役割があります。「その人を全人的にたすける」ためにACPや救急部門におけるチーム医療を重んじ、限られた時間の中で、対象にとっての最善最良の医療・看護が提供できるよう関わっています。専門的な研修では、受講者が楽しく興味をもって学べることを一番としています。

クリティカルケア看護 河野 久世

手術看護とは、手術を受ける患者さんが一人の人間として尊重され手術を受けられ、患者さんの個別に応じた安全な環境創りと二次的な合併症を発症することがないよう援助する役割があります。 また、手術を受けられる患者さんには手術期だけではなく、周手術期を通した看護が必要です。そのためには周手術期に関わるスタッフが良質で最善の手術医療・看護が提供できるよう教育、看護を実践していきたいです。

手術看護 田中 協子

皮膚・排泄ケア認定看護師は、スキンケアを中心に患者さんの生活を支援する役割があります。 医師や看護師、栄養士などのチームで院内の褥瘡(床ずれ)などの創傷及びストーマ(人工肛門、人工膀胱、瘻孔など)、失禁(尿や便漏れ)の排泄管理に伴って生じる皮膚トラブルなどに取り組んでいます。 また、ストーマ外来では、退院後に患者さんやご家族のストーマケアに生じる悩み、セルフケアと暮らしの質が向上するケアなど、地域のデイケアや訪問看護ステーションと協働し、継続して支援させて頂きます。

皮膚・排泄ケア 佐伯 真希

集中ケア認定看護師は、侵襲的治療・重症度・緊急度の高い患者、あるいは集中治療が必要な患者とその家族に対して、最善な治療と看護が提供されるように支援することが役割です。 生命の危機的状況にある患者への迅速な対応はもとより、病態変化を予測し、重症化を回避し、PICS(Post Intensive Care Syndrome:集中治療後症候群)や二次的合併症の予防や苦痛の緩和を図りながら、早期リハビリテーションに取り組んでいます。 患者にとって、より高いQOLとなるように支援していきたいと考えています。

集中ケア 長嶋 智美・高瀬 正恵・高岸 裕子

65歳以上の5人に1人は認知症有病者の時代がやってきます。 認知症看護では発症からエンドオブライフまで患者に寄り添い、患者の尊厳保持や生活の継続性を重視することが大切です。 認知症により、見えにくくなっている患者の真の姿や思いをつかみ、患者のもてる力を十分に発揮できる療養環境を調整できるよう、一緒に活動していきたいと思っています。

認知症看護 江夏 あずさ

「食べる」ことは、活動に必要なエネルギーや栄養を摂取する他にも、食べる楽しみを感じたり、人とのコミュニケーションの場のひとつだと私は考えています。
摂食嚥下障害とは、何らかの理由で口から食べることが難しくなることをいいます。摂食嚥下障害看護認定看護師の役割は、患者さんの「食べる」を支援することです。患者さんが本当に食べることができないのか、工夫すれば食べられるのではないかなど、専門的な知識を用いて、患者さんにとってのベストを考えます。いつまでも好きなものを食べてもらいたい、以前のように食べられなくても「食べる」ことの喜びや楽しみを少しでも感じてもらいたい、という思いをもって取り組んでおります。

摂食嚥下障害看護 樋口 茜

特定看護師(特定行為研修修了者)

特定行為は、看護師が医師の指示を受けて、または特別な研修を受けて行うことができる医療行為のことです。この行為は、患者の治療やケアをよりスムーズに行うために重要です。

特定行為の特徴

・医師の指示を受けて行うことが基本
ほとんどの場合、医師の指示を受けて行いますが、特定の条件下では看護師が独自に判断して行うことも可能です。
・研修を受けた看護師のみが実施
特定行為を行うためには、特別な研修を受けて資格を取得する必要があります。
・医療の現場で重要な役割を果たす
特定行為によって、患者へのケアを迅速に行ったり、医師の負担を減らしたりすることができます。

代表的な特定行為

・点滴の管理や薬剤の投与
・採血や輸血
・人工呼吸器の管理や気管カニューレの交換
・中心静脈カテーテルの挿入や管理
・気道確保の手技 など
看護師がこれらの行為を適切に行うことで、患者の治療や回復を支援します。特定行為は、看護師の高度な技術を活かして、医療チームの一員として重要な役割を果たすことができるものです。

特定行為看護師紹介

患者の状態が急変した際、迅速に対応できないことにジレンマを感じていました。そこで、看護師としての役割を広げ、根拠に基づいた判断で患者に迅速な対応ができるよう、この特定行為研修を受けました。研修後は院内の看護師教育に携わり、特定行為の重要性を伝える活動を行いました。現在は病棟に勤務し、スタッフやコメディカルと協力して、患者の回復をサポートしています。

特定看護師 浅田 日登美(ドレーン抜去・動脈ライン確保・輸液管理・インスリン調整など選択項目の9行為)

ICUで勤務していた際、呼吸器管理や橈骨動脈ラインの留置、栄養・疼痛・水分管理に関する専門知識と技術を習得したいと考えました。また、術中麻酔に興味を持ち、特定行為を取得することを決意しました。現在は手術室に所属し、麻酔科医師と協力して、気管挿管や胃管挿入中に橈骨動脈ラインを留置し、手術の侵襲時間を軽減しています。さらに、臨床推論力や病態判断力を高めるため、同じパッケージを持つ3名の特定看護師とともにOJTを行い、スタッフのスキル向上に努めています。

特定看護師 植田 璃毅(術中麻酔管理領域パッケージ)

「視点を変えるだけで、見えなかったものが見える」という言葉に魅了され、特定行為研修を受講することを決めました。この言葉の通り、視点を変えて看護を実践したいと考えたからです。現在、外科病棟で勤務して2年目となり、さまざまな特定行為を積極的に実践しています。特定行為を通じて、患者の回復を促進し、看護の質向上に繋がると実感しており、日々スキル向上に努めています。主に疼痛コントロールや不要なデバイスの早期抜去を行っており、現在は栄養状態や脱水の改善にも力を入れています。カロリー計算や必要水分量の算出を行い、輸液の量や種類を適切に評価し、循環動態の安定化に努めています。さらに、他の医療スタッフと情報共有を行うことで、今まで気づかなかったことに気づき、新たな知識を得ることができています。医療行為を安全に行うためにはチームワークが重要であることを実感しており、特定行為取得後は、視野を広げて患者ケアに取り組んでいます。

特定看護師 宮崎 由紀(外科術後病棟管理パッケージ)

私が特定行為研修を受けようと思った動機は、看護師としてのキャリアを積み重ねる中で、さらに知識と技術を発展させたいと考えたからです。特に、在宅慢性パッケージを取得することで、入院中だけでなく退院後も患者の生活の質を向上させることができると感じ、選択しました。取得後は、他の特定看護師と情報交換を行いながら、神経内科病棟で病棟スタッフと協力し、看護の質向上に向けて楽しく活動しています。

特定看護師 西川 涼子(在宅・慢性期領域パッケージ)

私が特定行為看護師を目指した理由は、「患者を待たせない医療と看護を提供したいから」です。ICUでは特定行為看護師として手順書を基に判断し、人工呼吸器からの早期離脱を進めています。その結果、挿管期間の短縮や再挿管件数の減少という成果を上げることができました。今後は、医師の思考を理解できる利点を活かし、周囲の不安を軽減し、患者に好影響を与える特定行為看護師を目指したいと思います。そして、仲間が増えていくことを望んでいます。

特定看護師 菊本 綾(集中治療パッケージ)

認定看護管理者

認定看護管理者は、多様なヘルスケアニーズを持つ個人、家族及び地域住民に対して、質の高い組織的看護サービスを提供することを目指し、 看護管理者の資質と看護の水準の維持及び向上に寄与することにより、保健医療福祉に貢献します。

認定看護管理者紹介

2040年に向けて超高齢化が加速し、病院で継続的に医療・看護を受けることが難しくなる中、地域包括ケアの推進が求められています。その中で、急性期病院としての役割を果たせるよう、認定看護管理者として活動しています。当センターは急性期病院ですが、病院内だけでなく退院後訪問・医療ケア児の入院前訪問・災害医療・万博の救護班など、看護師が地域で活躍できる体制の構築と支援をしています。退院後訪問では、最初は直接在宅へ訪問することに不安があった看護師も、患者さんの生活者としての姿をみて新たな発見をし、次に活かしているのをみて嬉しく思っています。
これからの時代の医療は、急性期病院だけで完結はしないため、地域包括ケアにも参画しながら、働く看護師のやりがいにつなげていきたいです。

認定看護管理者4年目 田渕 美也子

私は、今年度、認定看護管理者の資格を取得したばかりです。認定看護管理者として、急速に変化する保健・医療・福祉サービスに対応し、地域や組織との連携を深め、質の高い看護サービスを提供することを目指しています。日頃から、患者さんとそのご家族が安心して過ごせるよう、温かい心で寄り添う看護を大切にしています。さらに、質の高い看護サービスの提供と看護師の育成に尽力しています。特に、スタッフ一人ひとりがやりがいを感じ、笑顔で働けるよう、チームワークを重視し、共に成長できる環境づくりに力を入れています。
これからも看護の専門性を高め、地域医療に貢献できるよう努めていきます。そして、患者さん、ご家族、スタッフの笑顔のために、自分自身もやりがいを感じられる仕事をしながら、自己研鑽を続けていきたいと考えています。

認定看護管理者 1年目 川畑 里美